ダイバーシティ研究環境実現 イニシアティブ(牽引型)特設サイト全国ダイバーシティ・ネットワーク

【開催報告】SOGIセミナー「あなたもその一人 多様性を受け入れるとは ~個性を発揮し一人ひとりが活躍できる大学に~」を開催しました

2019年9月26日(木)13時30分~15時30分、大阪大学コンベンションセンター1階会議室1(吹田キャンパス内)にて標記のセミナーを開催しました。本セミナーは、本学学生の積極的な働きかけにより、「学生と教職員の共同企画」として実施されました。参加者は、教職員、学生など119名でした。

本学では、2017年7月に全構成員を対象にした『大阪大学「性的指向(Sexual Orientation)」と「性自認(Gender Identity)」の多様性に関する基本方針』を策定し、ダイバーシティ環境の実現に向けて、様々な取組を進めており、その一環として、学生、教職員を対象にSOGIの多様性と権利を認識し、偏見と差別をなくすよう、構成員への啓発を目的として標記セミナーを開催しました。

冒頭に、工藤眞由美 ダイバーシティ&インクルージョン推進担当理事・副学長、男女協働推進センター長より開会挨拶があり、セミナー前半は、基調講演として、GID(性同一性障害)学会理事長を務められ、最前線でご活躍されている岡山大学大学院保健学研究科教授の中塚幹也先生にご講演いただき、続いて当事者学生、人間科学部2年・GSOU(大阪大学ジェンダーとセクシュアリティの多様性を考える会)共同代表共同代表の藤阪希海さんにご講演いただきました。

中塚先生は冒頭、公立高校の入学願書の性別欄の禁止が全国に広がっている等、多くの具体例を挙げながら、社会とSOGIの現状について、紹介されました。次に、性はグラデーションである、と述べられ、すべての人の性は多様であるとお話しされました。また、戸籍上の性別を変更するには性別適合手術を受ける必要があることや、性同一性障害の子の不登校や自傷行為が多い原因として社会背景の問題があることを挙げ、国として対策が必要であると述べられました。文部科学省の発信により学校のトイレ、更衣室、制服等の対応は徐々に進んでいるが、まだこれから、社会全体で改善が必要である。SOGIの認識が広まるよう、自身も働きかけていきたいと述べられました。

当事者学生からは、何気ない場面で差別的な言葉が聞こえてくる現状について体験を交えてお話しされ、身近に当事者がいると感じてほしい、SOGIについて正しく深く理解してほしいと伝えられました。また、SOGIへの配慮のために、どう行動するのが正しいのか答えは一つではなく、感じ方も人によって様々だが、現状を改善しようと行動すること、そしてその気持ちは、当事者に希望を与える、と伝えられました。

藤阪さんからは、性的魅力の感じ方を例に挙げ、「当事者」「非当事者」の間に違いはない、すべての人にとって性はグラデーションであるということについてお話しいただき、また、日常会話を例に挙げ、SOGIに関する配慮について、具体的にお話しいただきました。最後に、「あなたを知るために、私を知ろう」、あなたの性別、あなたの好きになる相手は、あなただけのもの、と伝えられました。

セミナー後半は、前半にご登壇いただいた中塚先生、当事者学生、藤阪さんと、モデレーターとして、キャンパスライフ健康支援センター准教授、男女協働推進センター広報・意識啓発部門長の石金直美先生にご登壇いただき、Rainbow Caféと題して「個性輝くキャンパスライフのために」をテーマに対談を行いました。

家族へのカミングアウトは壁が高い、と話す当事者学生に対し、昔と比較すると今は理解のある親に出会うことが多いが、ケースバイケースで色々な事を想定しておく必要がある、と中塚先生。当事者の会や親の会も有効、事前に想定問答の練習をすることもある、と述べられました。私たちは性別でつきあっているのではなく、人としてつきあっている。多様性を認め、身に付け、特別視せずにコミュニケーションをとることが大切、とのお話がありました。カミングアウトについてそれぞれの立場からお話しされ、最後に、会場の皆様へ一言ずつメッセージを送られ、Rainbow Caféは幕を閉じました。

Rainbow Caféの様子

質疑応答では、自分自身の性や性別に対して誇りを持つことが大切、自分のことを素直に話せて互いを認め合えるキャンパスが望まれる、等の意見が出されました。最後に、学生生活委員会委員長の栗本英世先生が、大学ができなければ、社会もできない、現実をみると理想まで遠いが、皆様のご意見を仰ぎながら、一歩一歩前進していきたいと閉会挨拶を述べられ、セミナーは終了しました。

本セミナーは、学生の参加も多数あり、当日は満席で、出席者からは、SOGIに関して実感できた、普段の言動について考えさせられた、との声が多数寄せられました。また、SOGIの多様性と権利の認識が本学構成員の皆様に広がることを願って、参加された皆様に、レインボー色のハートを抱えた、オリジナルワニ博士キーホルダーを配布しました。
今後も、SOGIの取組を進めてまいります。

共創イノベーション棟 ALL・GENDERトイレ前にて
左から、工藤 眞由美 理事・副学長、中塚 幹也 先生
参加者に配布したキーホルダー
大阪大学「ワニ博士」
大阪大学男女協働推進宣言

PICK UP

  • 女性活躍推進のための後付近のお願い
  • 大阪大学 学内保育園
  • ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)
  • リンク集 内閣府男女共同参画局 厚生労働省 女性の活躍・両立支援 総合サイトなど
ページTOPへ戻る